「水ぶくれ」のやけどにステロイドはどう作用するでしょうか?

スポンサーリンク

火傷は熱に触れることによって皮膚組織が破壊された状態を指します。
火傷と聞くとかなり高温のものによってなるようなイメージがありますが、実は50℃前後の熱に触れただけで皮膚はダメージを受けてしまうのです。
火傷は皮膚の状態によって4つのステージに分類することが出来ます。
第一段階は皮膚の表面が赤くなってヒリヒリする状態です。
この場合には一時的に色素沈着が起きますが、傷跡は残らず、症状も数日で治ります。
第二段階は表皮基底部(真皮上層)までが熱で犯された状態です。
この場合には痛みや赤みが強く、水ぶくれが出来ます。
正しい処置をすれば傷跡は残りませんが、処置を怠ると傷跡が残ってしまうことがあるので、冷やしたり軟膏を塗ったりする適切な治療を行いましょう。
第三段階は真皮の深層までダメージが及んでいる状態です。
この場合には患部が赤く腫れて水ぶくれが出来ます。
痛みは比較的軽度ですが、水ぶくれの下の皮膚が白く変色します。
火傷の最終段階は皮膚全体の損傷で脂肪層にまで達します。
ここまで行くと痛覚が失われるため、患者は痛みを感じません。
また肌の表面は壊死しています。
さらに患部は白く乾燥していて、もはや水ぶくれは見られません。
水ぶくれが出来るのは重い火傷の場合が多いですが、傷跡が盛り上がったりケロイド状になるほどの重症になると、水ぶくれの症状は確認出来ません。

では火傷をした場合にはどのような薬が効果的でしょうか。
ここで知っておくべきは「ステロイド」という物質の作用です。
ステロイドとは腎臓の上の方にある副腎皮質から出るホルモンの一種です。
ステロイドは炎症を抑え、免疫を抑制し、血糖を上げる作用を持っています。
よく耳にすることのあるステロイド薬とは、このホルモンの構造を真似て出来た化合物です。
ステロイドを含む軟膏は即効性があるというメリットを持ちます。
痛みや赤みに素早く作用し、炎症やかゆみを抑えたり、二次感染を防ぐ作用などもあります。
しかし免疫力が下がったり、副作用が出やすかったりする危険性もあるので、必ず医師や薬剤師の説明を受け、短期間の使用に止めましょう。
これに対してステロイドを含まない軟膏は効き目がマイルドで肌にやさしく副作用の心配がないので、ドラッグストアなどで手軽に購入することが出来ます。
それでも傷口の化膿を防いだり、患部の治りを早めたり、皮膚の再生を促して滑らかにしたり、傷口を乾燥させる働きがあります。
さらに、火傷の治療には化膿や感染を予防する抗生物質、傷跡を出来るだけ目立たないようにするために血流を良くしたり、皮膚の新陳代謝を促したりする薬が効果的です。

スポンサーリンク